旧東海道品川宿

日本橋からスタートする旧東海道五十三次一番目の宿場町・品川宿は現在の北品川駅の南側。街道から東へ出たところにある船溜まりには釣り船や屋形船が舳先を並べています。
船溜まりの近くには落語「居残り佐平次」に登場する鰻の名店「荒井家」の跡(現在はイタリアンのお店)
慶応元年からこの地に店を構える履き物専門店「丸屋履物店」など、旧東海道沿いには老舗が点在しています。
安永8年(1779年)創業の老舗畳店「岡松畳店」。現在の店は大正初期に建てられたもの。
看板建築もあちこちで目にします。
街道に面して複数のお寺が建っています。一心寺は旧東海道において裏鬼門の方角に向いて守護するお寺。安政2年(1855年)に創建された真言宗寺院で本尊は不動明王。
旧東海道から北馬場通りへ抜ける虚空蔵横丁にある正徳寺の煉瓦塀。
北馬場通りの先には北品川の鎮守・品川神社。珍しい昇り龍下り龍の彫刻が施された石造鳥居は東京三大鳥居の一つに数えられているそうです。
都内で一番の高さを誇る富士塚・品川富士があり、京急が走っている姿を見下ろすことができます。
境内の稲荷社・阿那稲荷神社は金運のパワースポットとして人気。
品川宿は目黒川を境に北品川と南品川に区分されていて、南品川の鎮守は目黒川に面した荏原神社。荏原神社の正面に目黒川を渡る朱色の鎮守橋が掛かっています。
と言っても現在の荏原神社は目黒川の北側に位置しています。実は江戸時代の目黒川はもっと北を流れていて、荏原神社の位置は南品川側だったということ。