三島の清流

三島は市内のあちこちで富士山の伏流水が湧き出て池や大小のせせらぎを形作る水の都。
駅からすぐ近くの「楽寿園」は湧き水によりできた小浜池を中心とした庭園で国の「天然記念物及び名勝」に指定されています。
「楽寿園」から芝町通りに出て道の向かい側にある「白滝公園」。溶岩に覆われた公園のそこかしこから富士山の雪解け水が湧き出しています。
 公園の湧き水は菰池からきた桜川と合流して三嶋大社の方向へ流れていきます。
「楽寿園」の小浜池から続く源兵衛川。川の中に飛び石や木道等が設置してあるので、せせらぎの中で散歩を満喫できます。
三島大通りに架かる源兵衛橋の先に進むと「時の鐘」が川に張り出して建っています。
「時の鐘」の少し先では「伊豆箱根鉄道駿豆線」通称「いずっぱこ」が川の上を交差します。
 時の鐘橋すぐそばのレストラン「dilettante cafe」は店自体が川辺りの特等席。
源兵衛川の中流くらいまで進むと親水緑地「水の苑緑地」があり、トイレや水飲み場なども整備されています。
「水の苑緑地」を過ぎた先の川の中に「三島梅花藻」の群生を見ることができます。「三島梅花藻」は1930年に「楽寿園」の小浜池で発見されたキンポウゲ科の水草。梅の形に似ていることからこの名前が付けられました。
水質汚染により一度は絶滅しかけましたが、現在は柿田川や源兵衛川近くの「三島梅花藻の里」で保護育成して源兵衛川や楽寿園に移植されています。
源兵衛川から国道1号を西へ1.4kmほど行った場所を流れる柿田川は長良川・四万十川とともに日本三大清流に数えられるくらいキレイです。
国道1号線のすぐ隣にある 第一展望台から最上流部の水が湧き出すポイント(湧き間)を見ることができます。
第二展望台から見える紡績工場名残の穴はひときわ美しいコバルトブルー。滾々と水が湧き出ています。